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  • 執筆者の写真Lato

歓喜

だいぶお久しぶりになってしまった。

これからまたちょくちょく書いていくようにする。


ご存じの通り、月光冥利に新メンバーが加入した。ほり君だ。

いやー、怒涛の二か月だったな。

私は、料理をするのもわりと好きで、編み物をするのも好きだ。でも、圧倒的に音楽やるのが好きだ。実際、週に二日の休みがある生活をしているけど、音楽やらなければ特にやることはない。インスタすらやってないくらい他にやることがない。ずっとずっと前の話。ギターを買って初めて曲を作ったときのこと。あっという間に朝になって、それはそれは楽しくて楽しくて。こんなおもしろいことがあったんだなって。そっからずっと、同じことをやっている。自分がかっこいいって思える曲を作って、歌う。とてもシンプルなこの趣味は、どれだけやったって飽きることはない。なんで今そんなことを語ってるのかっていうと、初めて曲つくったときの感動と歓喜みたいなものを最近感じたから。

それこそがほり君との出会いだ。

私とほり周平は、長年の間ニアミスに次ぐニアミスを重ねてきた。ライブバーやライブハウスのスケジュールでよく目にしていた名前「堀周平」。不思議と同じ日にライブすることがこれまでなく、名前だけ知っている人であった。

それが、今年3月、ついに顔を合わせることになる。お店でのライブでご一緒させていただき、帰り際まで軽い挨拶しかしていなかったのだけど、そのお店で2か月後にワンマンライブを控えた私は、ちょっとほり君に話しかけてみたのだ。

そこからは音合わせまでほぼ1か月。音合わせをしてみて、その瞬間から私の生活が変わった。その時の感動をどう言えば伝わるかわからない。とにかく、彼は天才であった。

「この曲はこういう感じにしたいので」とか「このフレーズは入れてほしくて」とか一切言わずともわかってくれているのだ。まるで魔法だった。もちろん自分の曲は好きだ。かっこいいと思って作ってる。でも、それが、私の頭の中で鳴っている曲の原型が再現され、さらに美しく彩られていた。すべての曲が長所を増しましにされて目の前で演奏される。にやにやが止まらず、ときに泣いてしまうこともあったほどだ。なんなんだこの人は。こんな人って初めてだ。はっきり言って、音合わせのときにずきゅんと撃ち抜かれてしまい、ほり君の音に陶酔してしまった私は、彼の人間性がどんなんであっても彼と組む必要があり今後もずっといてもらいたいと切望したのだった。すっごく性格が悪くったって彼の編曲能力とテクニックは捨てがたいのだ。困ったもんだ。どうしよ、めちゃくちゃ怖い人だったら。どうしよ、喜怒哀楽が激しすぎもしくはなんもないような変わり者だったら。ごはんにチョコとシナモンをかけて食べるタイプだったら。猫を蹴るような人だったら。曲の入りを間違えた私に舌打ちをするような人だったら。

まあ天才って一癖ありますからな。うまく付き合っていかないといかんなとか思っていた。

のだが。びっくりするほどとてもいい人間であった。へ?って思うくらい。

夢みたいなんだよ、すごく。ずっと。うれしくてうれしくて。

毎回ほり君と練習で集まる度に「おーほんとに来てくれた。よかった夢じゃなかった」って言ってる私。「まだそんなこと言ってる」って笑われるけど。

月光冥利はとてつもなくパワーアップしたんだよ。

神様ありがとう。私は今日道端に落ちているごみを拾った。



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