罪と罰

金曜は夜に雨が上がって歌いに行き、土曜はもちろん歌いに行ってきた。

みなさんありがとう。楽しかった。

金曜は夕飯の時間が早かったため、現場に到着したときにはすでに若干の空腹を感じていた。お腹がすいている状態が本当に嫌いだ。歌うにも力が入らないし、元気も出ない。

お腹ぺこぺこのよわよわで、なんとかライブを終えた。深夜1時過ぎにみそラーメンをご馳走になった。寝る前にラーメンを食べてしまうだなんて、女としてどうなんだと思う。

だがしかし、食べちゃいけない時間に食べる、その中でもより選んではいけない食べ物という組み合わせには魔力がある。

深夜1時すぎのラーメンはその筆頭である。

真夜中12時をすぎたら、基本的には食べない方が良い。いや、なんなら10時過ぎでもアウトなくらいだ。

だけど、人はそういったダメな時間に何か食べたくなってしまうときがあるのだ。休日になればそれは顕著だ。さらにはライブ後、という「だいぶ運動して消耗してるんだから、普通の状態じゃないんだし、いいだろう私は」などという強力すぎる脳内サポートまである。

そうして心優しい人が「ほい」とそれを与えて下さったらもう抗えるはずもない。「お腹すいた」などと口に出している時点で、もう食べる気しかないのだ実際は。クズめ。私は女と

して終わっている。女として終わっていたって全然気にしないので大丈夫だ。

腹が減っては戦はできぬ。という言葉があるのだ。そこを、「腹が減っているのに戦をしましたわ」ということになるので、だいぶ頑張っている。

よし。正当化、成功だろう。

真夜中のみそラーメンはいい。

ラーメンの中では、みそラーメンが一番好きだ。食べたのが現場なので叶わなかったけど、家だったら、少量の白いごはんが残っていたら、麺を完食したこってりスープの中にご飯を投入していたことだろう。危なかった。

空腹でのライブは本当にダメだ。お腹いっぱいの状態で歌うのが私は一番いい。

そして、真夜中みそラーメンをやってしまった私は、翌日の飲み物を炭酸水にしている。ほら、ちゃんと考えてバランスを取っているのだ。

でもバチはちゃんと当たっていて、色味のオシャレさに一目ぼれしたこのウィルキンソンは、私の口に合わなかった。いつものレモンのやつを買うべきだった。ジンジャーエールの香りがついている炭酸水だそうだけど、どうやったって漢方薬の風味がしてしまう。真夜中みそラーメンに手を出してしまった者だけが与えられる罰なのだろう。